特徴

此花区は大阪湾沿岸の開発に伴って人口は増加しており、業務拡大に伴い常勤医を募っています。院内はアットホームな雰囲気で、個々のライフスタイルに合わせて勤務体系も相談できます。

当科の最大の特徴は血管内視鏡です。大動脈を含む全身の血管内膜を観察することが可能で、詳細はAngioscopic Evaluation of Spontaneously Ruptured Aortic Plaques. J Am Coll Cardiol, 2018;71:2893-2902.   をご覧ください。生体内の大動脈内膜を観察する研究は世界初の試みであり、海外の医師も当院に見学に来られる程、世界的にも注目されている分野です。メディアにも取り上げられ始めています。大動脈に対する血管内視鏡件数は約1000例に到達し、大学病院からも教授クラスの先生方が当院に血管内視鏡の勉強に来られています。手技的にも確立された技術で、1例あたり入室から退室まで40-50分程度で完遂できるようになっておりますので、希望すれば経験のない先生でもすぐに実践することが可能です。

チームメンバーよりひとこと

メンバーのうち数名の先生から若い循環器内科医にメッセージです。

児玉和久先生

長い医者人生に思えますが、アッとゆう大変短い時間に感じています。「少年?老いやすく学…」を地でいったようでもあります。

それはこの半世紀間が、循環器医学が目覚ましい進化を遂げた時代であり、無心にのめり込み、とても楽しく興味深い時間を過ごした為だと思います。

特に画像診断の進歩は目覚ましく、単純X線画像から、全身の血管内視鏡まで、その進歩は医学に一大革命をもたらしました。大阪暁明館では心臓血管カテーテル、心臓血管CT、心臓MRI、心臓血管エコーなどを始めとした、最先端の画像診断と技術を駆使し、最高度の医療を提供する活動を続けています。

特に特筆すべきは、我々が世界に先駆けて開発、実用化した汎用型血流維持型血管内視鏡です。現在全国の大学や施設から、多くの循環器科、放射線科などの専門医が研修を受けに来られています。今後の臨床医学に大きな変革をもたらす技術として、世界の期待を集めています。これらの技術を皆さんと共に、世界へ向けて発信しょうではありませんか!! 

小松 誠先生

学校や試験と違って、社会は、努力の量に比例せず、すぐに足を引っ張られたりして、思うようにいかないとよく言われます。才能や能力のある人がそれを生かされることなく、不遇な環境に置かれることもあるでしょう。

確かにこういう先人の言葉通りの人をまわりでたくさん見てきました。一方、現在活躍している人によく話を聞けば、そういうエピソードはいくつもあるものです。しかし多くは、なかなかそういう境遇から抜け出せない人も少なくありません。ではどう打ち勝てばいいのでしょうか。

一番は師を選ぶこと。仕事ができるようになればなるほど、周囲のやっかみが増えます。また、若い時ほど素直に反応してしまいがちで敵の思うつぼになります。試行錯誤ですが、失敗の中には取り返しがつかないこともあります。

トラブルを最小限にするためにはグループを形成していることがリスクを減らします。一人でもかなわないことでもグループでなら負けません。すばらしい師のもとには多くの人がいます。

グループなら思い通りにならないとか自由が利かないとか、悪い部分を想像するかもしれません。うちではそういうことはないでしょう。わたし自身にもありがたいことに30代後半から弟子入りの先生が来られていました。

弟子入りまで望まなくても、新しい世界を一緒に切り開いていく仲間を募集いたします。

高橋覚先生
 
はじめまして。大阪暁明館病院心臓血管病センターの髙橋と申します。進路に悩む若手の先生へむけて、私自身がまだまだ若輩ではございますが、私の実体験を交えてメッセージと当科の紹介を綴らせていただきます。
 
私は2011年に大学を卒業し、2年間の研修医生活を経て、3年目より当グループに所属しております。当グループの特徴としては若手でもどんどん経験を積めることにあると思います。それは他施設と比較しても顕著な差があると思います。というのも、例えばPCI一つとっても、年間症例が500例の病院があったとして、若手が5人いたとすると、単純に割ると1人100例です。それに対して、200例の症例の病院で若手が1人であるとすると、全例がその若手に回ってくることになります。当科は後者に近い状態です。
 
当科の最大の特色は血管内視鏡です。私は冠動脈の内視鏡で大動脈内膜が見えた瞬間、どんどん増える新しい大動脈内膜のPlaqueの破綻所見、なにをどうしたらより効果的に観察できるかの立案、そして試行錯誤。さらには大動脈原性疾患につき何が考えられ、今後どのような方針となっていくのか。すべてに立ち会い、目の前で新しい学問が構築されていく様を目の当たりにしました。教科書に書いていないどころか、今までの医学の歴史の中で分かっているようで実は見えていなかった分野というのは非常に面白いものでした。さらに普通ではありえないことですが、キャリア数年の若手がその構築に携われているのです。当科はどんどんアイデアを出し、それを個々が実践していきなさいというトライアンドエラースタイルなので、なんとなく思いついたような自分の意見が驚くほどすぐに通ります。その結果の一つとして、初めは2時間かかっていた大動脈内視鏡も、今では平均して30-40分で全行程が終了できるようになりました。これは通常のCAGと変わらない時間です。
 
当科では病態を明らかにする選択肢として血管内視鏡、IVUS、OCT、FFR/iFRなどのデバイスを使用します。具体的には冠動脈へのワイヤリング、デバイスの挿入、評価を行います。風船を膨らます以外はすべて通常のPCIと同様の手技です(風船を挿入するより内視鏡を挿入する方が難易度としては高いかもしれません)。これはつまり、普通のCAG症例一例一例が貴重なPCIトレーニングになるということであり、当科に来れば実際のPCI数以上の経験ができるということです。さらに、うまい先生の手技を見たり考え方を勉強したりするのは重要ですが、自分自身がやったことがない状態で学ぶのと少しでも実経験がある状態で学ぶのでは得られるものが何倍も違います。当科では若手の先生でも、早い段階からカテーテルに触れてもらう機会を与えられます。
 
学会発表に関しても、非常に積極的です。当科には世界的権威の先生がいらっしゃいます。私も当科に入るまでは研修医の課題で1題発表した程度でしたが、一から懇切丁寧にご指導いただき、毎月のように学会発表をさせていただき(させられた?笑)、かなりの場数を踏むことができました。その結果グループに入って2年とちょっとで(医師5年目)、海外の有名な学会(ACC/AHA)でも発表する機会があったり、日本循環器病学会でシンポジウムの発表の機会をいただくようになりました。若手が多い病院だと発表の機会(=論理的思考やアカデミックな検討に関する指導を受ける機会)が分散されてしまいます。
 
大学病院ではなく、市中病院を希望する若手の先生というのは、現場主義なのだと思います。アカデミックなことよりも、まずは何かしらの専門的な技術や資格を得るために、体を動かしてしっかり臨床(専門的な手技)をやりたいという方が多いと思います。当科ではこれ以上なく臨床ができる機会をもらいながら、アカデミックな分野でも最先端の指導を受けられます。臨床と研究のどちらか一方ではなく、双方を同時に高めることができます。これは、あらゆる研究課題は臨床現場から生まれるという上司の哲学によるところが大きいと感じています。また、学会発表、論文執筆のテーマに関しても当科は環境が他施設とは異なります。テーマがなさ過ぎて困るのではなく、特に大動脈に関するテーマがありすぎて、むしろ手が回りきらずに困るという状態です。
 
私はこの5年でPCI、血管内視鏡それぞれ主術者として700例以上、学会/研究会発表30回以上、筆頭論文2編、と濃密な時間を過ごしております。
 
上司としては、現在循環器内科で有名な大阪警察病院がまだ無名な頃に部長として赴任され、その後数々の業績を上げて有名病院に押し上げ、さらに教え子からも多数の大学教授を輩出させた、循環器病全体に非常に造詣の深い児玉先生。現在心臓血管病理をやられている日本の病理医の中で最も高名な医師の一人で、元国立循環器病センター病理部長の由谷先生。大阪警察病院、関西労災病院でカテーテル治療の最前線で十数年以上活躍され、今なおインターベンション医として現役で活動を続けておられる大原先生。心臓CTが普及する以前に、ドイツで研鑽して、現在日本一(世界一?)の低被爆、低造影剤量(レントゲンとほぼ変わらない被爆量、造影剤は5ml以下でも可能)を実現させているセンター長の小松先生。循環器病だけでなく、内科分野全般の臨床もそつなくこなす武輪先生。
 
皆様気さくな先生方で、ほぼ何の経験もない一介の若手である自分に、濃厚な(濃厚すぎる?)ご指導をしていただきました。これらの先生方と毎週、毎日のように直接ディスカッションするような環境は、他にはありえないと思います。このメンバーで、毎週のように新しい大動脈の内視鏡所見について検討し、臨床と病理の両方から大動脈疾患の病態を解明するということをしております。病態がわかれば、早期診断も可能になる。その先に新たな介入法、治療法が生まれ、臨床の現場からより多くの患者さんの命を救うことができるようになるかもしれない。このように考え、日々取り組んでおります。もちろん大動脈だけでなく、多岐にわたる循環器病についての深い経験も、症例検討の場を通して日々学ばせていただいております。
 
まだ漠然と何がしたいかわからない先生、臨床研究の双方を学べます。
 
カテーテルを学びたいという先生、十分すぎる実践の機会が与えられます。
 
アカデミックな分野には苦手意識を持っている先生、実は臨床に直結したアカデミックの面白さに気づくことができるかもしれません。
 
解き明かされていない謎について究明する探究心をもった先生、これ以上ない環境です。大動脈はまだまだ未開拓な分野なので、あなたがアイデアを出せば、それはすぐに実践され、それが現代医学の常識を覆すかもしれません。
 
興味を持った先生はぜひ一度ご連絡をお願いします。また、若手とは言えなくても、上記の4つのどれか1つにでも当てはまる先生であれば大歓迎です。お待ちしております。
 

当科を検討しようと思われている方へ

Q:紹介会社で話を聞くと、条件のよりいいところがあるのですが。

条件を見比べて、より良いものを選びたいという人間の心理も理解できますが、現在のあなたに対する評価ではありません。なぜかというと、あなたの履歴、職歴を見て、ではこの条件で、という提示がいろいろな病院からあったわけではなく、現在の条件提示を、あなたが見比べているにすぎません。

医療は保険診療からなりたっており、新しい医療は医療費が高く、技術や薬などはだんだん下がっていきます。それは価値が下がったわけではなく、医療全体のバランスです。安定して高給であるという科が、10年たてばそうでもないという話はいくらでもあります。病院から見てある科のおおむね全体からの評価は、そこでも似たようなもののはずです。したがって、高い条件を提示されたからといって、あなたを高く評価しているわけでなく、いま医師が必要である、それだけの理由かもしれません。あなたのためには、そこの医学レベル、将来性が重要です。新規立ち上げ、で条件が良ければ、その条件は他科の収入に基づくものであり、立ち上がってしまえば、ほかの科に還元することを考えないと理不尽ですね。その条件がいつまでも続く、それ以上になるとは思えませんね。
 

Q:循環器内科はしんどいだけではないですか?ほかに負担の少ない科や条件はありますよね。 


社会は需要と供給のバランスでできていますので、条件や評価は平等ではありません。しかも上記の条件が重なります。どの世界でも、理不尽に不平等だなと感じることはあるでしょう。それがその職場で低く評価されているわけではありません。もしそう感じてしまうと、仕事のモチベーションは下がり、職場のすべての人に不信感を抱くようになるでしょう。それが周囲にも伝わり、周囲も不愉快な目であなたを見るようになるでしょう。その時の損得と、今後の自分の自身などは同じことではありません。あまりに理解されていないと感じるなら、この貢献はご認識いただいていますかと、聞くのは方法です。
 

医師になるとき何を志したか、思い出してみて下さい。 鮮やかに患者さんを治した、この感動は最後まであなたの柱になっているはずです。


職の内容を選ばなかったり、非常勤などは条件がいいです。では、非常勤で週6日働けば理屈上条件はいいですが、解雇のリスクは一般にあるでしょうし、あなたが中心となって何かその科を作り上げることはできませんね。

Q: 当直も救急もしなくていいところと迷っています。

循環器内科は救急医療で成り立っています。しなくていいということは、そこまでの循環器内科の内容が求められていない、たとえば、外来だけもてもらえればいい、術前のコンサルトをしてもらえる程度でいい、などの方針でしょう。それでは、物足りなくなるはずです。

ただ、個人的事情で、いまはできないが、のちのちは落ち着いたらできるという場合は、それはご要望を尊重することができます。

Q:これまでやりたいことが十分できない環境でしたが、そちらではできますか?

名高い病院のいいポジションにいるのに、会議ばかりでやりたい治療ができない、先輩に気遣ってやりたい手技ができない、学会発表や論文作成もしたいが職場でそういうことをだれもしていない、専門担当を決められたが、それが向いていないといいづらい、派遣先が設備が整っていないなど、それは仕方ないことだとあきらめている方が少なくありません。 ほかにも、留学から帰国後にそれまでの実績を全く生かせない施設に転勤になるところもあるようです。その周囲もあなたも窮屈にしていることが、現在の日本の科学技術研究の停滞と関係していないといえるでしょうか。


多くの方を見てきて思うのは、その世界で生き残っている方の情熱はものすごいということです。ダメ、といわれてもあきらめませんし、何度でも打診します。自分の世界を一貫して切り開いていきます。「会議ばかりで」、「先輩に気を遣って」がいつしか言い訳になるのです。また、留学は箔をつけるために行くものではありません。むしろ当科は自由にできる環境を作っていきます。今そういう環境にいるのだが自分が間違えているのか、組織のいうとおりしないと将来がないのでは?など不安に思われる場合はご相談いただければと思います。